Switchの画面で石を投げられるあれが見られるかと思うと!(二ノ国)

わっくわくするね!

石っていうのはあれです、物語終盤において辿り着いたあまりにも静かであまりにも寂しい雰囲気の漂う村にて、オリバーが魔法で女の子の心を取り戻したにもかかわらず、
「××様(なんか偉い人)が与えてくださった平穏をお前が壊したんだ」みたいなことを村人たちから言われてボッコボコにされかける、あれです。
その村では、ラスボスの魔の手によって「心を奪われる」「感情を欠く」ことを「祝福」だと認識する文化があったのですよね。
主人公オリバーにはその欠いた心の一部を取り戻すための魔法を使う力があって、その力で多くの人をこれまで救ってきていて、
この村で小さな女の子に行ったそれだっていつもやってきたことと変わりない一幕でしかなかったはずなのに、
祝福を奪われたと解釈した村人たちが憤って「この野郎なんてことしてくれてんねん」みたいな感じでオリバーたちを罵ってくるんです。
10歳かそこらくらいに見える小さな男の子がね、石を投げられるんです。心を取り戻しただけなのに、女の子が優しさを思い出す手伝いをしただけなのに。

まあそのあとはちゃんと、優しさを思い出した女の子がオリバーを庇ってくれるので騒ぎは簡単に収まるのですが、
でもこんな優しい世界の優しい物語の中に「心を奪われることはある種の平穏であり祝福である」という文化の根付く村があると知ったときのあの衝撃たるや!
凄いでしょう。凄いんですよ二ノ国って。凄いんですよ。凄いんですよ(深刻な語彙力の欠落)
心を欠くというのはどういうことかっていうのをいろんな視点から描いているんです。
ある人は優しさを、ある人は勇気を、ある人は自制心を、ある人は自信を、ある人は夢を、ある人は愛、を……。
そして魂の双子たちは世界の壁を越えて互いの心を救い合っているんだ……こちらの国で救われたら、二ノ国にいる魂の双子の心も救われるんだよ。繋がっているんだ、魂は……。

ああやばいやりたくなってきた! やりたくなってきたけど! 私のあめふくさ島にはまだ! 紫のアネモネが咲いてないから! それまでは! あつ森なんだ!

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