4/13、コグマさん

こんにちは、コグマさん。遊びに来てくださりありがとうございます。またこうしてお話できること、とても嬉しく思います。

感染症流行による緊急事態宣言がいよいよ全国に向けて出され、どこもかしこも緊張状態にありますね。
タンバシティにも、いよいよ脅威が実感として迫り始めているといった状況ですが、コグマさんはずっと以前から気を張っておられていたのだと思います。
大丈夫でしょうか? 疲れておられませんか?
コグマさんの現状がどのようであるかは詳しくは分かりませんが、こうしてお話ができる程度には今も健康でいてくださっていると知り、安心しています。
私は政治家でも医者でもないので、自分を守り、自分の近しい人に安全を促し、大事な人達の無事を知って安心することくらいしか、為せることがありません。
コグマさんが来てくださったおかげで、私の「為せること」が一つ、増えました。ありがとうございます。

……少し話が逸れるのですが、ポケモンというジャンルが、剣盾以降ものすごく大きなものとなりましたよね。
夢小説を中心とした二次創作小説系も、隠れて行うマイナーなものではなくなってしまいました。
現在、pixivなどに小説を投稿して、多くの方に楽しんでいただくというのが主流になりつつあることは知っています。
そこへの参入を考えたこともありましたが、Twitterでさえ疲弊してしまう私には、あの、広すぎる舞台に自分の物語を上げるのはどうしても躊躇われたのです。
それに加えて、サイトでできていたようなこうした交流が、pixivを主体にしてしまうと難しくなるだろうという確信があり、
ここで結ぶことの叶った皆様とのご縁を決して手放すものかという思いから、今もこの場所に居座り続けている……などという事情があったりもしました。

そうした選択をしたにもかかわらず、今回の長期不在をやらかしてしまいました。
コグマさんが言及してくださっていたように、繋がりを、縁を大事にする場所として此処を設けているつもりだったが故に、不甲斐なさもひとしおでした。
繰り返しになってしまいますが、此処へ訪れてくださりありがとうございます。いつも楽しくお話してくださり、本当にありがとうございます。
私も、コグマさんといろんな話題で交流ができること、とても嬉しく思っています。
しかし私はこの体たらくであるが故に、前触れなく長期不在をやらかすことがまたあるかも分かりません。
その場合はお返事ページなどに一言、断りを入れるなどして、できる限りの対応をするつもりです。
無理をするつもりはありませんが、訪れてくださる方を蔑ろにするようなことがあってはいけません。
私の精神状態とのバランスを取りつつ、訪れてくださる方にもストレスなく、訪問・交流を楽しんでいただけるよう、精進いたしますね。

よし、DBHの話をしましょう(食い気味)
とはいえ、コグマさんの【アンドロイド視点で不当な扱いを見せつけられながら、それを行う「人間」の彼らの不満にも共感出来てしまうすごい物語】という、
このDBHの本質を突いた素晴らしい一文を受け取ってしまっては、最早私に語れることなどほとんど残っていなかったりするのですが……。
コナーもカーラもマーカスもそれぞれ苦しんでいる。彼等はただただ必死で、懸命です。
けれども人間がそうでない、という訳ではなくて、彼等を虐げる人間は確かに粗野で利己的で下品で破滅的ですが、でもやっぱり人間であるが故に、どこか、寂しそうです。
人の役に立つために作られた機械が何故人を模されなければならなかったのか。人の生活を豊かにするための機械に何故人は苦しめられているのか。
考えさせられることが沢山、本当に沢山ある物語でしたね。

あの「KARA」のデモムービーは衝撃的でしたね。
あれだけ見るとかなりショックを受けると思うのですが、是非、カーラ編のDBHのPVも合わせてご覧になってください。
(Youtubeには「『Detroit Become Human』 Paris Games Week 2015 Trailer」というタイトルで投稿されています)
彼女の独白の中にある言葉たちを何度も復唱して、私は、あの「変異」という失敗は、実は新しい命に授けられた祝福だったのだ、と思い直すことができました。
「胸で心臓が脈打ち、体に命が迸る」「生きたかった。だから勝ち取った」「穏やかな声が私に囁く。私は、生きていると」
この「穏やかな声」が何かを考え続けてもう1か月くらい経つのですが……未だに確信には至っていません。
【1日中カーラのことばかり考えていました】という感覚、とてもよく分かります。機械の物語に人の心が支配されている! と、感動に震えたものでした。

カールについてのご言及にも考えさせられましたね。
ドラッグに溺れる息子と従順な機械、どちらが自分にとって都合がいいかは火を見るより明らかなことですが、
本編でのマーカスに対する愛情めいたものを見てしまうと、都合の良さだけでマーカスを傍に置いたのではないということがありありと分かってしまいます。
だからこそ、その愛情の一分も寄せられていないレオがどうにも悲しく見えてしまいますね。
このデトロイトにおける人間の歪みには、ロボットの万能性と、レッドアイスが見せるひと時の夢、この2つが複雑に絡み合っています。
その歪みの中に、至極まっとうな「愛情」があるように見えるマーカス編の最序盤は……ある意味では異様な光景であったのかもしれません。

そう! そうなんですよ! 実際に我がこととして置き換えたらとてもじゃないけれど変異体を自由にしよう、とは思えないんですよね!
プレイ時間100時間を超える剣盾ソフトのプレイヤーが「私は意思を持った」と言い出しボックスのポケモンを片っ端から逃がし始めたとしたら……。
私はおそらく、ニンテンドーに抗議の電話を入れ、ソフトのバグを訴え、意思を持ったプレイヤーを、従順なアバターに戻してほしいと願うはずです。
キーボくんの「ロボット差別」も、聞いていて「差別よくない」と思いがちですが、当時者からすれば至極まっとうな「区別」をしているに過ぎないのかもしれません。

そう考えると、あの変異体たちに心を動かされているハンクや一部の人間たちは、あの荒んだ世界の中にあっても、とても清く、優しい心を持っていたと言えてきます。
それこそ、現実の人間ではありえない純粋さです。
このゲームは言うまでもなくファンタジーですが、そのフィクションを支えているのは、アンドロイドの技術力でもブルーブラッドでもなく人の心の方なのかもしれない。
そう、最近よく思うようになりました。

DBH、本当に大好きな世界観なのでいつかユウリとビートを主軸とした物語としてAU化させたいのですが、まずはCold Caseの完結を目指そうと思います。
またのんびりと、お付き合いいただけると嬉しく思います。

では、今回はこれにて!
私もコグマさんの健康と安全を祈らせてくださいね。お互い無事に乗り切って、沢山、お話しましょう。
またお会いしましょうね。

© 2025 雨袱紗