Z、最高のガラルにありがとう

▼チャンピオンのダンデが勝負を仕掛けてきた!

マントをばさっと放り投げるシーン、最高にかっこいいですね。
でも、スポンサーのロゴが沢山入ったマントを試合開始早々に脱ぎ捨ててしまって大丈夫なんだろうか……。
そして、ボールの投げ方がホップのそれに瓜二つ! ……あ、違った。ホップが兄の投げ方を真似しているから似ていて当然なのですよね。

先鋒はギルガルドです。ソードシールドというゲームタイトルのチャンピオンが初めに繰り出すポケモンとして、これ以上の存在はいないでしょう。
そして悲しいことに、このギルガルドと「ごり押しのプロ」ことインテレオンとの一騎打ちは、ギルガルドに軍配が上がりました。
インテレオン、敗北です。……敗北です!
ワイルドエリアで強い野生ポケモンにボッコボコにされることはあっても、対人戦では一度も瀕死になったことがなかったインテレオンが、まさかまさかの序盤敗退!
馬鹿な! 私はインテレオンとリザードンのダイマックスバトルを最後にとっておこうと思っていたのに!
悲しみに打ちひしがれつつ、ソニアさんから貰った「げんきの欠片」を此処で初めて使います。いやぁ、このナユに蘇生アイテムを使わせるとは……ダンデさん、やりおる!(?)

手持ちはそんな最強のギルガルドに続き、オノノクス、ドラパルト、ドサイドン、御三家のゴリランダー、そしてキョダイマックスするリザードンでした。
ゴリランダー、が本当に誰か分からなくて、訳も分からず蘇生したばかりのインテレオンを繰り出したのですが、
出てきたのが立派になり過ぎたサルノリだったため、すぐさま「とんぼがえり」で逃げ帰ったのもいい思い出です。
最後の、キョダイマックスしたリザードンに「ダイソウゲン」を使われ、ダイマックスしたインテレオンのHPを勢いよく持っていかれたのには流石に焦りましたが、
なんとか「ダイストリーム」で雨を降らせつつ、2発でリザードンに膝をつかせることができました。

「観客を熱狂させるのもチャンピオンが果たすべき役割」(バトル開始時)
「急所に当てたか……いいぞ、チャレンジャー!」「効果バツグン……キミ達なら当然の攻撃だ」(ナユ側の急所・効果抜群時)
「急所に当たっても、動揺せずに次に備えろ!!」「効果バツグンを狙い、勝利を手繰り寄せる!」(ダンデさん側の急所・効果抜群時)
「まだまだ、チャンピオンタイムは終わらない! 終わらせないッ!!」(ラスト1匹)
「リザードンの本気を見せよう! キョダイマックスタイム!!」(ダイマックス時)
「チャンピオンタイム イズ オーバー。 最高の試合にありがとうだ!」(勝利時)

この台詞の中も、ダンデさんが「チャンピオンとしての心意気」を主人公に教えているように読めるものが幾つかあり、
「彼は全力を出し切った上で敗北する未来を既に察していたのではないか」という思いが、バトル開始時や急所に当たった瞬間などに込み上がってきました。

勝利後、喜ぶナユとインテレオンのポーズからぐいっとダンデさんの方へとカメラが切り替わった瞬間、帽子を深くかぶって歯を食いしばるようにする彼の姿が胸に刺さります。
けれども時間を置かずにいつもの眩しい笑顔を称え、帽子を上空へ高く放り投げてから、主人公に背中を向けて「最高の試合にありがとうだ!」と告げてくれました。

開始時には夕方だったスタジアムの空は、もうすっかり暗くなっていました。
紙吹雪が降るコートの中央に戻ってきたダンデさんは、リザードンが入っていたと思しきボールを握り締めつつ語り始めます。

「ナユくん、おめでとう!」

(ダンデを手前に置き、主人公を奥へ)
「無敵のチャンピオンを倒したキミが、新しいチャンピオンだ!」

(ナユの表情のみ映す、ダンデの言葉にぱっと笑顔になるナユ)
「キミという素晴らしすぎるポケモントレーナーを、心の底から賞賛する!」

(スタジアムのモニターいっぱいに映し出されるナユの笑顔、そして歩み寄るダンデ)
「キミが強くなった今、オレも未来のことを考えよう」
(ナユの肩を左手で叩きつつ)
「未来に繋がる今現在を、オレ達大人もより良くする!」

(観客の笑顔、ママ、ホップ、ビート、マリィの姿も見える)
「さあ、ナユ! これからも自分自身と! パートナーのポケモンを信じて突き進め! 自分たちが望む、明るい未来を創るために!」

(ダンデがスタジアムの観客に呼びかけるようにして)
「ガラルの皆! 今此処に、新しい伝説が生まれた! ナユ!!」
(打ち上がる花火)
「すごい力を持つ者なら、どんな未来でも描けるだろう! ナユが見せてくれる未来、皆で楽しみにしようぜ!」

(ナユの右手を取り、一緒に空へと突き上げる、花火がもう一度打ち上がる)

これにてポケットモンスター「ソード」、EDを迎えます。
スタジアムの中央で、ゴリランダーとタチフサグマ、そして2匹のストリンダーがエンディング曲を演奏してくれているようなムービーが流れつつ、
各スタジアムのロゴが並べられた背景に英語表記のクレジットがゆっくりと流れていく様を見ながら、「ああ、終わってしまった」と静かに呟きました。

プレイ時間25時間20分、捕まえたポケモンがこの段階で144匹。図鑑は400匹まであるようですのでまだ1/3程度といったところですね。
図鑑集めも、クリア後の要素も、楽しませていただきました。今作も素晴らしかったなあ。

さて、最後に1ページ丸ごと使って、まとめのようなものを置かせていただこうかとも思ったのですが、そこまで多く書くことはなさそうですね。
綺麗に、本当に綺麗にゲームの中で完結してくださっているのが印象的で、明らかになっていない点がない訳ではないのですが、
そこはマイナーチェンジ版などで明らかになるんじゃないかなということで、むしろ妄想の余地をマイナーチェンジ発売まで残してくださっていると考えると……非常に楽しい。
遊んでいる最中に、あるいはこのプレイ日記を書いている途中で次々に浮かんできた疑問点や考察ポイントについては、
これからも勝手に妄想を膨らませて、物語の中にどかどか混ぜ込んでいければいいかな、と思っています。

全体の印象としては「曇りのない純粋なRPG」「世代交代を明るく描いた物語」でした。
そして、これほどまでに王道のストーリーを描いているにもかかわらず、「生粋の悪役、利己的な野望をもとに動いている人が一人もいない」という点において、
ポケモンのシリーズの中では「異質」であるという珍しいケースでもありましたね。

他地方との大きな違いはやはり「ワイルドエリア」という超危険区域が存在すること、あとポケモンバトルが重要過ぎる娯楽となっていること、この2点でしょうか。
目まぐるしく変わる天候、序盤から容赦なく登場するレベル30手前のポケモン達……。野生のリアルを忠実に再現しており、序盤からED後までずっと楽しめました。
ピカブイ時代のシンボルエンカウントの流れを汲みつつ、見えないところから飛び出してくるポケモンがこっそりと紛れているというのも面白かったし、
従来と同じようにバッジを集める旅であると見せかけて、その挑戦模様自体が「エンターテイメント化している」という文化であるという世界観にも新鮮な楽しみがありましたね。

グラフィックの進化によって最も恩恵を受けたのは「人物」でしょうね。
個別の名前を持ったジムリーダー、ジムチャレンジャー、その他の人物、全てそうですが、表情や動作に個々の特徴がとてもよく表れていましたよね。
3DSでもかなり人物の動きは細かく組まれていて、ルザミーネさんの動きなどには本当に惚れ惚れしていたのですが、Switchでの美しさはその比ではありませんでした。
特に瞳、瞳の描写! サイトウさんやビートの目のハイライトが灯ると本当に綺麗で、全体の印象が物凄く変わります。綺麗だったなあ……。
勿論、草むらや木々のグラフィックに全く不自然さがなかったり、花が実在する植物を再現したものになっていたりなど、全体的にやはり美しい土地ではありました。
けれどもカロスの「美しさ」とはまた異なる、エンターテイメント性に優れた美というものがガラルでは目立っていたように思います。

その人物の「中身」についても、非の打ちどころがないくらいの人格者として、ほとんどの方が描写されていましたよね。
誰にもヘイトを集めないような工夫というのを施すまでもなく、全ての人がいい人で、誰もを憎む理由が見当たらないような「物語」になっている。
その「物語」の中で生きる人々が、あのような優しく力強く快活で美しい姿を取ったのは最早当然のことであったのかもしれませんね。

ただ、今の「ポケモンを至上のエンターテイメントとする風習」を続けていくことに、不安がない訳ではありませんし、
ワイルドエリアという恐ろしい土地に、レベル15前後のポケモンしか連れていないジムバッジ見所持のトレーナーが踏み入っていく今のジムチャレンジ制度にも疑問を感じますし、
あとカセキの復元に関しては、あの女性の博士は一人でなんというおっそろしいことをやらかしていらっしゃるんだとか、
ローズさんはちょっと色々と説明不足が過ぎるよと叫びたくなってしまうとか、結局バウタウンでビートの名前がすぐに出てこなかったのはどうしてなんだとか、
……スッキリしない部分というのも確かにありますが、全体を通してはすごく、ものすごく楽しませていただきましたし、楽しめる私でよかったな、という心地です。

最後に、私事になりますが……。
プレイ日記を書くのは、初めてではありません。
こちらには持ってきていませんが、BW2、XY、ORAS、ポケモン超ダンジョンと、2012年以降に発売されたゲームに関しては、多かれ少なかれプレイメモを残してきました。
ただ、SM発売時のプレイメモにおいて、私がストーリーや人物に対してよくない思いを記載したために、ご閲覧くださった方を不快にさせてしまったという前科があり、
そのプレイメモは削除し、日記も作成しないことにして、それ以降はプレイ日記からは縁遠い生活を送っていました。

今回についても、プレイ日記は見送ろうかと思っていたのですが、
冒険に付き合ってくださった仲間が「私はサンムーンのプレイ日記が読めなかったことが未だにクヤシイ」と言ってくださったので、
私の「書かない」という選択でがっかりさせてしまった仲間のために書く……というだけでもこの時間には大きすぎる価値がある! と確信し、日記を作成しました。

ただ、いざ書き始めると、圧倒的に書く側、つまりは私の方が楽しい思いを沢山しているという結果になってしまっていました。
文章の形にすると、ゲーム画面を見ているだけでは思い付かなかったことが沢山、頭から溢れ出てきて、それを文字にして読み返すことでまた新しいことが思い起こされて……
といった連鎖反応が生じていき、ガラル地方およびそこに生きる人物達のことを沢山、沢山考えることができました。
ポケモンの世界を想いながら書くのって物凄く楽しい! と再認識すると同時に、
この喜びを思い出させてくれてありがとう! と、今一度、共にガラルを旅した仲間にお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。

これからも皆様のガラル地方の冒険に、ご一緒させていただければ幸いです。
随分と長いプレイ日記になってしまいましたが、ご読了、ありがとうございました!

2019.12.13

次ページにED後のイベントの流れを箇条書きにしたものと、シールドにしか登場しないオニオンくんやメロンさんについて僅かに記載したものをまとめました。
あと、ED後のイベントで貰える「レアリーグカード」についてもメモレベルで置いてあります。

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