サイコロは加筆しまいと思っていたのですがついやっちまったぜ

「私、間違ったんだ! 正しくなんてなかったんだ! 私が間違っていたからアクロマさんが死ぬんだ! 早く行かなきゃ、死んでしまう、私が殺してしまう!」

『貴方は間違っていません。仮に間違っていたとしても、わたしが支えます』
こんなことまで言ってくれて、いつもいつでも彼女を肯定してくれていた彼が忽然と姿を消したら、
彼女は自分が「間違っていた」のだと、そのせいで彼が「いなくなった」のだと、そんな風に思ってしまうのも、まあ、無理のないことですよね。

でも死んでいないよ死んでいないよ。大丈夫だよシア。アクロマさんは貴方ごときに殺されてしまうような人間じゃないよ。

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