店舗ごとのルンファク5購入特典を眺めていたらとんでもない字面あって朝から吹き出してしまった。「マリオネットと荘厳な馬の水着セット」は笑うんよ。ドルチェがマリオネットなのはいいとしてディラスに「荘厳な馬」とかいう字面が充てられてるのもう笑うしかないんよ。いやもうたった四文字で面白いの狡いな。ゲーム内でも散々笑かしてくださったけども、そういうところ含めて大好きだったよディラス。というかディラスだけではなく共に「友達」だったみんなのことはすべからく大好きだったよ。勿論それ以外のみんなにも並々ならぬ愛着があったし……。セルザもいたし……。
+ 今作(ちょっとネガティブな評価をしているので注意)
グラフィックも進化していて新曲新モンスター新レシピなどちゃんとあり、何がどういけないというのを上手く言うことができないので良作なのだとは思うのですが、でも今のところ、この物語では「泣けない」なあ、という気持ちでいます。逆に前作と比べて、恋愛イベントに関しては今作だいぶしっかりしていて綺麗だなあという感じ。ルーカスさんのイベントとか大好きだよ私ああいうのほんと大好きです。マーティンやセシルやむらくもさんのイベントもよかったと思う。
ただメインストーリーに関しては……昨夜の「闇色の竜」戦を経て街にやってきた人物に対して、私が思ってもいなかったような竜へのヘイトをナユが声に出して伝えてしまったことがだいぶしこりとなっています。いやだって、ついさっきまで死にそうになっていた相手に対してものすごいこと言ったぞこの子。いや正論ではあるしナユだって攻撃されたしで、レディアが全面的に悪いのはよくよく分かっているのだけれど、でもあの一言で「主人公はレディアのことをよく思っていないしこの溝はもはや埋まらないだろう」というのがはっきりと印象付いてしまったのはだいぶ痛かった。おかげで私も彼女のことずっと好きになれそうにない。
やっぱりちょっとおかしいなこの二竜。心理描写? 心境の変遷? がどの場面においてもすっ飛んでいて共鳴が難しい。何より主人公との会話が全然足りない。もっと話をしてくれ。意見をぶつけ合ってくれ。でないと主人公は署長にとってずっと「スカーレットさんよりは大事だけどレディアよりは大事じゃない、ついでで助けた」の状態のままなんだ。そんなのってないだろう。主人公に「私はついでだったんですね」なんて言わせるな恥ずかしい。竜だから、アースマイトだから、とかいう理由で命に優先順位を付けないでくれ。同じものさしの上に乗せてはかろうとしないでくれ。仮にもセルザと格を並べる竜なら、各々がそれぞれに大事なんだって、「どの命もかけがえがなく尊いのだ」って、同じように言ってくれ!
うーんやっぱり書けば書く程おかしいと思えてくる。スカーレットさんの描写はあんなに丁寧で分かりやすく心が震えたというのにどういうことなんだ。分からない。最後まで、この二竜のために戦おうとは思えない、という心持ちのままゲームクリアになってしまったらどうしよう。致命的だぞそれは。
4は……すっきり収まる理由として、ごっつ分かりやすい悪役がいたんですよね。しかも初代の頃からの因縁だったからめちゃめちゃ興奮したし、友人を守るため=世界を救うため、の構図がとても綺麗に嵌まって、主人公が戦う理由としては申し分なかった。弱っていく友人に対して、一刻も早く助けなきゃ、とプレイヤーの身でさえ焦ってしまって、ダンジョンをものすごい勢いで突っ切っていったのがほんと懐かしい。同じ思いを共有してくれる竜の知己4人がいてくれたのも幸いだった。とにかくストーリーのレールに沿って進んでいくことに、4に関しては何の違和感も抱かないままでした。本当に綺麗だったし、感動した。恋愛イベント(正確には結婚イベント)に関しては首を捻りたくなるところが幾つかあったけれど、ルンファクは乙女ゲーではないしそこを目的として遊んではいなかったので何の問題もないのだ!
でもなんか今作、まだ見えてこないんですよこの部分が。ナユは一体何のために戦っているんだ? 貴方ほんとうにこの街が好きか? この街の住民が好きか? ついでだったんですね、とか自分はかたき討ちをしようとしてたのに、とか、よりにもよって二柱の竜に対してそんな気持ちを抱えたままで、この街を守ろうと、この街のために生きようと、心から思えるのか?
そんな覚悟で本当に小野Dと戦えるのか?(小野Dではない)