明日の更新も遅くなりそうなので、最終話に乗せると思しき会話文だけ、ちょこっと

「ではセイボリー、私からも一ついいかな」
「おや、何です?」
「君ね、もし自覚があって自分のことを『ジョーカー』としているのなら、それはもう、随分と尊大で傲慢で高飛車で、とても……とても頼もしいことに違いないよ」
「手品や曲芸はお嫌いですか?」
「そうじゃないんだよ、そっちの意味じゃない。まさか君、本当にトランプを知らないの?」

 ババ抜きだろうが大富豪だろうが、それが手元に回って来た時点で顔色が変わるものだ。つまりは「決定的なもの」であることに変わりないんだ。
 いいじゃん。

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