・「黒執事」サーカス編のジョーカー(「道化師」の意味で使っているであろうジョーカーで知っているのはこの人のみ)
→ この人に限らずサーカス編は心臓ごっそり持っていかれる、今でも覚えています。「人間なんだよ! セバスチャン!」って伯爵がぐっと喉元掴んで叫ぶところ、あの見開きページが本当に綺麗でな……。あれっジョーカーの話をするつもりが。そうそう! ジョーカーさんといえばやっぱり男爵と伯爵と執事との四人でこう、銃とかナイフとか色々突き付け合いをして三角形ではなく四角形を作る描写がめちゃめちゃにかっこよくてだな。まあ男爵は何もしていなかったからまあ正確には四角形ではなく「コ」の字型だったのですけれども……いやそうじゃないそうじゃない!
ジョーカーはね、表情! あの表情ですよ。子供たちがもにょもにょする(ギリギリのネタバレ回避)ところの青ざめ方とか歯の食いしばり方とかがね、「さあ!」って次の演技に行こうとするところの眉の形とか口の引きつり方とか、もうどのように形容すればいいのか分からないけれど狂おしい程に好きだった。生きているみたいだった。生きるための道化、という今回書いたあれは確実にこの人の表情に影響を受けています。ジョーカー好きだったなあ。
・青い鳥文庫「怪盗クイーンシリーズ」クイーンの助手、ジョーカー(こちらはクイーンもいるので確実に「切り札」の意味のジョーカーであると判断します、トランプもいっぱい出てくるし)
→ 大本命は「名探偵夢水清志郎事件ノートシリーズ」なので実はクイーンの方はあまり詳しくない、でもこのジョーカーがかっこよかったことははっきりと覚えている。クイーンの拠り所なの、かな?
・「ジョーカーの国のアリス」二周目以降でないと攻略対象にならなかったような気がするジョーカー、二人いる(トランプに2枚ジョーカーが入っている場合があるからそれの表現ですかね?)
→ 唯一遊んだ乙女ゲームです。ナイトメア・ゴットシャルクが大好きでした。いやそうじゃないんだジョーカーだよジョーカー。彼等はよく分からなかったなあ。白い人の方が怖くて、黒い人の方はなんか最後に空中ブランコ一緒に乗りながら「もう二度と来るなよ」みたいなこと言ってくださったんだ。だから多分この二人はメタ的な位置にいて、黒い人はアリスを追い出して現実に帰してあげようとしているけれど白い人は手元に招き入れていつまでもいつまでも此処にいてほしいとそう願っている、みたいな感じ、の……やつだったような気がしますがもう何年も前の記憶なのでちょっとあやふやですね。
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多分だけど、セイボリーはトランプで遊んだことがない。でもユウリは遊んだことがあるからジョーカーがどれだけ特別なものであるか、きっと「ご存知」だろう。
彼はきっと純粋な道化師としての意味で自らをジョーカーとしているけれど、ユウリはトランプでの「切り札」の意味も込めつつ自身をそう言っているのだと解釈して「それでこそセイボリーだ」とでも思っているんじゃないですかね。ちゃうでユウリそれ誤解や。