名探偵がいらっしゃる

「彼の気持ちを何も救わない花占い = 彼の気持ちを何も救わないユウリの配慮」(大論判三部作)
 ……嬉しすぎて頭がどうにかなってしまいそうだ。

 物語の中に込めたいものが短編であれ連載であれ本当に沢山あって、そのためいろんなところにいろんな意味を持たせて書いていく癖があり、その書き方を個人的にはとても気に入っているのですが、如何せん書く側の表現力不足、組み立ての甘さなどにより、その「込めたいもの」が非常に分かりにくいことになってしまっているケースも珍しくありません(Crazy Cold Caseとかもう分かりにくさの権化すぎて、まだ完結して1か月くらいしか経っていないのに既に辛い、非公開にして一から書き直したい)。
 そんな、決して読みやすいとは言えないであろう代物たちを丁寧に読み込んでいただけること、そしてテレパシーの使い手か!? ってくらい鮮やかなご推察、もとい謎解きをしていただけること、日頃より本当に嬉しく思っております。ありがとうございます。

 重く深く読み込んでいただける類の物語としての質、こちらは当然、以前から目指しているところではあるので、これからも向上のため努めていきたいと思っています。
 ただそれとは別に、さらっと流すように読んでいただけるだけでも大体分かるような、あれこれと思考を巡らせずともすんなり把握が効くような、そうしたシンプルさ、分かりやすさというのも目指していきたいと考えています。というか当初、1日1セイボリーは「それ」の実現するためのものとして想定していて、その分かりやすさの究極系と思しき「ラブコメ要素」なるものを目標に掲げたりもしていました。
 でもね! 無理だった! ラブコメどちゃめちゃに難しかった! これまでなんでもかんでも捻くれさせて書いてきた分際で、いきなり純朴で底抜けに明るいラブコメを目指すのは無理がありすぎた! ラブコメ10%なんてよくも言えたものだ! 桁が一つ多いぞ! 盛るな!

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