今まではサイトの横幅を確か1100くらいで取っていたのですけれど、2カラムに変更することにより幅が700になったんですよね(単位はpxだったかな)
実はこれまで、PC画面の1100px(いや1300pxだったかもしれない)のカラムに一行がぴったり収まるように無理矢理な改行を施して書いていました。PC画面で当サイトの物語を読むことを想定してこのような形態を選んだのですが、やはりというか何というか、小説の有様としてはやや不格好になってしまうのですよね。
変える勇気がなくてずっとそのままだったものをこの度、青の共有・夜にて初めて変えることに成功いたしまして、その書き方が、ええ、とても楽しかったものですから、いっそ全部これにしてしまおう! と思い、この度サイトにサイドバーを加えたのをきっかけに、段落形成や改行の程度について、一気に「詰めて」しまおうと考えた訳です。
おそらくこの「段落の頭に一文字空けて、次の段落までは文字数を気にすることなくひたすら書き続ける」のが、そもそも小説をはじめとした「文章」における主流の書き方なのですよね。ただこれまでの私の場合は、一行を書くごとにデザイン調整のために「この文、もう少し削れないかな」「文字数の不足があってバランスが悪いからもうちょい何か描写を足そうかな」などと、デザイン面の問題でその都度書き換えを行うことが多かったのです。
この「一文ごとにバランス確認」というのは、台詞の見直しなんかにはすこぶる役に立つというか、台詞をじっくり考えるための手助けとしてはとても有能でした。何せ一文書くごとに見直しの機会が否応なしに訪れる訳ですからね。でもそれ以外だと、勢いよく書きたいところにいちいちデザイン面で心理的な「待った!」がかかってしまうということで、執筆速度がやや遅くなってしまう、など、デメリットも目立っておりました。ただでさえ、執筆スピードはのんびりを極めたものなのにこんなことをするからな……余計にな……。
ところがどっこい、この一般的な改行方式を取り入れると、本当に「何も考えずに文字だけを書けてしまう」んです。デザインなんて気にしなくてよくなってしまうんです。ただ文字とそこから滲み出る当人たちの感情や風景の描写が過ぎゆく時間などがそこに在るばかりで、私はただそれだけと向き合えばいいという状況がなんとも綺麗に手に入ってしまうんです。一文一文の間に「あれ、この文章のデザインよくないな」などと考えなくてもよくなるんですよ。すなわち人物の情緒の描写において、もっとこう、リアルに、畳みかけるような独白とか、ずるずると引きずっていくような葛藤とか、ブレーキを踏み忘れた暴走めいた歓喜とか、そういうものがよりハイテンポに書けるようになるんですよね。い、いや当たり前のことなのかもしれませんが、10年近くこの「奇妙な改行方式」で続けてきた身としては、このスピード感がめちゃめちゃ心地いいと感じられたのです。めちゃめちゃ楽しかったのです。
そういう訳で、そうした「デザインの懸念」をほとんど排して書いた「青の共有・夜」においては、アポロさんの独白がこれでもかってくらいに、長い。そしてクリスさんの畳みかけるような台詞もこれでもかってくらいに、長い。くどい程の長さであったかもしれないけれど、でも勢いがある。良く言うなら「臨場感」悪く言うなら「どちゃめちゃ感」がとても強い。そしてやはり、書き甲斐がある。いやもういい、もっと簡潔に言おう。こっちのスタイルの方が「書いていて楽しい」!
……とかいう利己的な理由により、この度、段落形成、および改行について、このような処置を施しました。
スマホからご閲覧くださっている方にとってはあまり大きな変化ではないかもしれませんが、PCからの閲覧者様は違和感がすごいのではないでしょうか。長くこのサイトにお付き合いくださっている方にとっては、ものすごい変化を強いることになってしまうため、読む際にストレスが少なからず生じるのではないかと推察します。申し訳ありません……。
今後、私が長く「書く」という趣味を続けていくにおいて、またこの場所で皆さんと長く交流させていただくにおいて、こちらの書き方を取り入れた方がよいだろうと勝手ながら判断させていただきました。違和感が抜けるまで時間がかかるかもしれませんが、どうか、のんびりとお付き合いいただければ幸いにございます。