三次元ネズさん(Crazy Cold Case)

帽子の色を選ぶこと、カレーの具を選ぶこと、次に読む本を選ぶこと、飲みたい紅茶を選ぶこと。
……こんなことよりもずっと致命的で、責任が伴う、どちらを選んでも後悔するような選択。
それを「私の心を守るために選ばない」という、ユウリよりもずっと質の悪い選択不能性を発揮した私を、「いいんだよ」って許してくださる方がいる。
そして、新しくこういった選択を迫られたときに「やっぱり選べない」などという卑怯を発揮しても、「もういいんだよ」って許してくださるだろうと傲慢にも確信して、
「じゃあ大丈夫だ、今後どんな難題に対する答えを迫られたとしても、私には「たった一人」がいるからまだ笑って生きていかれる」などと、そう思えてしまえる方がいる。
こういった具合に私は、ユウリが受け取ることの叶った愛になぞらえてようやく平穏を得ていく。

……涙が出るくらい嬉しくて、涙が出るくらい情けない。

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