そんなことよりローズさんだよ!(Cold Case)

いやほんとマジで貴方、大変だったんだから! 貴方を書くの、本当に大変だったんだから!
だって気味悪くしなきゃいけないでしょう。それでいて有能っぽくしなきゃいけないでしょう。不気味で、不可解で、曲者っぽくしなきゃいけないでしょう。
間違っても「160度の約束で、さあ小指ごと灰になれ」みたいな色ボケおじさまの描写なんてできないでしょうこの場合は!
最後まで主人公が「勝てない」相手とはどういうものかを、この回で示さなければいけなかったんですよ、だってそうしないと本のネタバレに意味が生まれないんだもの!

……COCのTRPGをやったことはないのですが(COCに限らずTRPGは未経験ですが)、あの邪神様、ニャルラ……とかいうお方?
あの方が人間の姿を取ってプレイヤーの前に現れて、助言なのか忠告なのかよく分からないことをニコニコと吐き捨てて去っていくみたいなイメージで書きました。
きっとこのCold Caseのローズさんは別に、ユウリがどうなってしまおうと知ったことじゃないんだと思います。
彼の発言にもあったように「わたくしが何十年と支えてきたガラルは、君一人の没落に引きずられる程、弱くない」ものですからね。
ただその行く末を見届けるのは楽しそうだな、と思っている程度のもので、それを「愛している」と形容できるところに彼の歪さがあるような気がしています。

グズマさんがどっかの第三章で「歪であるということは、ただただ悲しいことなのだ」みたいなことを言っていましたが、
原作におけるローズさんの歪みには悲しみの欠片も見出すことができず、ただただ底知れなさとおぞましさと気味悪さがあの笑顔の上にふわふわと漂うばかりであります。
ひぇやっぱ気持ち悪いなあこの人!

ローズさん回のタイトル「ミレニアム・クレイジー・ラブ」もかなり悩みました。
Cold Caseのページに入ってずらっと並んだサブタイトルを見ていただいたときに「えっこのタイトルだけなんかおかしい」と目に留まるような造りにしたかったんですよね。
「薔薇」とか持ってきたら一発でローズさんだと分かるからしちゃいけない。花言葉である「愛情」はローズさんという人間に対して親和性がなさすぎる。
ぐるぐると逡巡した挙句、最終的にカタカナ表記で落ち着きましたが「1000年を跨ぐおかしな愛」としてもよかったかなあと、更新から一夜明けた今となっては考えてしまいます。
でもミレニアム・クレイジー・ラブもなんかアンドロイドみたいでかっこよくて好きなんや!(唐突にDBHネタ挟むのやめろ)

© 2026 雨袱紗