やはりガラルのえげつなさはカロスのそれに通ずるものがある

あれだけカロスに発展をもたらしてきたフラダリさん、ガラルを導いてきたローズさんが、けれどもその悪行が認知されるや否や勢いよく非難を始め、
そして解決すればあっという間に彼等のことを忘れてしまうという、あの土地に住まう方々の、ひどく前向きで楽天的で残酷なところ……。
やはりこの二つの土地は似ているなあ。とても似ているなあ。
イッシュやアローラにはちゃんと、解決してからもそれなりの「しこり」があったんだよ。闇を語り先を憂う人の姿がちゃんと描写されていたんだよ。
でも、カロスにはそれがなかった。ガラルにもなかった……ような気がします。
あったかもしれないけれど本当に微々たるもので、それまでのローズさんの貢献度を踏まえると全然足りないと言わざるを得ないのが正直なところです。

シェリーはそんなフラダリさんと共にどこまでも行くことを選んだけれど、ユウリはその道なんか選ばない。選べない。
ローズさんから歩み寄ることならできたかもしれないけれど、ダンデさんばかり信頼していた彼はきっとユウリなんか選ばない。

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