重たくて無駄に長くて心理描写があまりにもしつこくて夢小説要素が薄くて……などという、名前変換型小説サイトを運営している場所としては色々と致命的な問題連載には
「Attention」などと記載し赤文字で警告文を示しその具体例などを記載していくとともに、
「貴方はこれを呼んでも幸せな気持ちになれないかもしれないというかその可能性がかなりある……それでも?」などというコメントを残して回る必要があるような気がしたけれど、
よくよく考えれば「軽くて適切な長さで心理描写がしつこくなく夢小説要素の濃い連載」なんて当サイトには皆無であるためもうトップページに堂々と書けばいいのだHAHAHA
……近日中にトップページ、というかFirstを編集します。
ちなみに現段階で私の考える「AKAN連載Top5」は以下のようになっております。
5位……BW2三連載(アピアチェーレ・片翼を殺いだ手・サイコロを振らない)
3本合わせて130話くらいになるとんでもない長さ、全てを救いたかった過去の私による大茶番、こんなにもだらだらと続いておきながら恋愛要素がほぼ皆無……。
この3本に関しては本当に、警告文をもうちょい長めに書き足す必要があるように思います。
長く読み応えのある甘々夢小説を期待されてページを開いてくださったその果てに絶望したことのある方々に私は何度土下座しても足りない。
4位……冷たい羽(hpパロ)
オリジナルキャラクターとかいう禁忌を犯したパロディ連載。でもテーマというか主人公であるコトネが解決すべき課題はしっかりしているので筋は通っている。
そしてやはり無駄に長い。38話。この度の旧サイトからの引っ越しに伴い更に加筆しようとしているので長さと重さ共にずぶずぶと増す。全然懲りちゃいない!
SSとかに登場する「Y」「K」の記載、当サイトにおけるポケモン世界での初出はこの連載だったりします。何故かKにはコアなファンがいらっしゃる。有難いことです本当に……。
3位……やさしくありませんように
夢小説の皮を被ったやべぇやつ。地獄の窯で煮立てられているようなどろどろした幸福を味わいたい方は是非どうぞ!(狂っていやがる)
二人の子供である「あたし」と、別の二人の子供である「お姉ちゃん(シーダ)」、そして謎(という程謎でもない)の女性「マリー」がまあ出しゃばる出しゃばる。
でもこの物語では約束されたある人以外は誰も死んでいないという奇跡。死の話をこんなにも直接的かつ大量にしているにもかかわらず驚異の生存率である。素晴らしいよ(ねっとり)
あと夢小説と銘打っているだけあってズミさんからは熱烈な、それはもう熱烈で一途な愛を受けることができます。悪魔? はて何のことやら。
2位……木犀
死にます。
そのため最重要人物が不在のまま本編の大半が進むとかいうトンデモないあれ。
残された人達の、死者への愛であったり、死者が何を思って自らその選択をしたのかであったり、その近しい人はどのような気持ちで見送ったのかとかであったり、
そういう、そういうところばかり書いているものだから、恋愛要素など皆無であるし、
品のない表現をしてしまえばもう「いかに相手へと心の傷を負わせて一抜けするか」という勝負事であるような気もしてきた。
けれどもこの「死への幻想はまやかしである」という物語を完結させられたことは、本当に自分本位な書き方ですけれども「私にとってはとてもよかった」かなと思っています。
1位……マーキュリーロード
眠ります。
この物語の主人公はむっちゃ愛されています。具体的にはアローラ全土の住民ほぼ全てに。その中でも特に強い愛情を向けているのは4人くらい。
けれどもこの主人公はその「主人公」「愛された子」が自分のことではないという妄念に囚われており、自分はその代用品でしかないという認識で、
それでも確かに向けてくれる愛を大事にして、大事にして、大事にして……その愛に報いるために眠るのです。
そういう訳で再序盤から「狂った語り手」による叙述で物語が展開されるためなんだか少し分かりにくい。というかこの狂人の思想を理解しようとしちゃいけない。
でもこの狂人の心の中にある「孤独」「自己顕示欲」「承認願望」「幸福への迷い」「唯一性の渇望」などのようなものは、多かれ少なかれ誰にでもあるものだと思います。
読んでくださる方のお心の「何処か」には高確率で共鳴し得る思想を持った子でありながら、その子が為す暴挙には「誰も」賛同できず共鳴し得ない。
74話もの大長編でありながら、恋愛要素はやっぱりほぼ皆無でありハッピーエンドとは程遠い。
けれども私はこの主人公が、そして私達が「このままならない世界からもう一生逃げられない」という真実に希望を見たい気持ちでいっぱいです。