ユウリの芯の強さというのは、トウコに似ているところがあるんですよね。
トウコは当サイトにて最も多くの人との縁を結んでいる状態なのだけれども、そのほとんどの相手とは「一期一会」の感覚で、極力浅くしか関わらないようにしています。
勿論、内側に招き入れる場合だってある(ヒカリとか)けれど、数はとても少なく、そしてその少ない相手にさえ彼女は自らの「透明な血」をおいそれとは見せません。
……自らの「後輩」として可愛がっているシアの前で一度も泣いたことがないのがいい例ですね。
彼女が真に自らの拠り所としているのは、自らのポケモンとNだけ。「私の世界は私とNを中心に回っている」とはつまりそういうこと。
ユウリもまた、芯の強さから多くの人に臆さず関わることができ、その多くから好感を得るタイプの人種……のように書いています。
ノリがいいし、そこそこ強くてかっこいいし、人として適切な思いやりも持っている。
「うっとうしい」「煩い」「ずっと一緒にいると疲れる」などと思われることはあっても、嫌われたり憎悪されたりすることはまずなさそうな子。
けれども彼女自身はそうした人々との縁から何かを得ようなどとは思っておらず、彼女の眼中にはほとんどの人間が「入っていない」状態です。
彼女の興味は「私という存在の追及」というところに絞られています。
(「私という存在を追求するのは難しそうね、この霧の街ロンドンでは……」(ドヤァ)とはつまりこういうこと)
ポケモンのことも愛しているし出会った人との縁も大事にするけれど、そこに深入りして自らの拠り所にしようなどという気は、……今のところ、更々ありません。
……というような「すごいこころつよい」という主軸を予めユウリの中に通す作業はとても楽しいものがあるのですが、
まあこれだけでは単なる「ちょうかっこいい主人公」にしかならない訳で、ほらぁそんなのはまったくもって雨袱紗らしくないからほらぁ!
だからユウリにも何かしらの「恐怖」「葛藤」「警戒」があって然るべきで、そのポイントを何処に置くべきかということについては……
やはり、剣盾のEDを私の手で迎えてから考えるのが最も適切であるような気がしています。
フライングはしないぞ、シェリーみたいな事故が起こるからな……。
言い訳になってしまいますが、ミヅキもシェリーもあんな風になる予定は全くなかったんです。
XY発売前にフライングして書いたシェリー(サイコロ旧版)はそれはそれは凛々しく美しい少女だったし、ミヅキだって天真爛漫な元気っ子として書くつもりでした。
だのに、あんなストーリーだったものだから! 私に都合の良すぎる陰鬱展開だったものだから! こんなことになっちまった! ありがとうございます!(?)
そうだよ、XY発売前まではシェリーがそんなほいほい死のうとする人間になるとは微塵も想定していなかったんだよ……信じてくれ……。
あ、ただですね、剣盾の物語を書くにあたって、そこに必ず「完全復活したシェリー」を連れて来よう、とは思っています。
誰のことも拠り所にしないことが強さだと信じているユウリの目には、
皆に支えられ助けられ愛されることでようやく正常な生き様を保つことが叶っているこの少女がどのように映るのか。
……ここは、主軸の連載で実現できずとも、何らかの形でいつかは文章化するつもりでいます。
そのためには神の花と樹海とライラックコーラルを完結させなければいけないのですけれど、あと4か月もないのですよね……無理じゃねぇのか……。