助手席に乗って20分、よく行っていたお店でお刺身を食べて、あちらの方にのみ付いていたデザートのオレンジ一切れを譲ってもらって、帰りにショッピングモールで肌着と食料品を購入して、なんてことない話ばかりしながら同じ家へ帰った。
不思議、10年前のようだった。見えるものすべてがキラキラしていたとまでは言わないけれど、そこまでの若いときめきは流石にもうないはずだけど、それでも助手席から見える雲一つない青空はちょっと宝石みたいだったね。
「くたびれた下着を買い替えた方がいいと思う」と小声で言われたときは思わず立ち止まってしまった。いやそれ私の父が昔、穴が開いたパンツを履いていた母に対してかけていた言葉と全く同じだよ。
感慨深いなあ。私たちいつの間に「そう」なったんだろう。
サイトにシアやユウリのような少女たちの心を残して、こうやって私自身はどんどん年老いていくんだろうなあ。