荒んだ気持ちのままでは泣き止ませてあげることもできず半ば諦めていたのですが

 4つ下の弟が「めっちゃ泣いてるな」とノックもなしに入ってきて、泣き止まんなしんどいなと私に同意し、うへへ××ちゃん××ちゃんなんでそんな機嫌悪いのへへへと言いながら10分程抱っこして遊び相手になってくれた上で、ほんとはこっちが本題だと言わんばかりにスマホのLINE履歴を示しつつ、数日前から続いていた恋愛相談を1分余りで簡潔に済ませ、俺は今から風呂なんじゃと言い残し颯爽と去っていった……。
 泣くかと思った。

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