一緒に死んでくれるかと訊かれて、断りも迷いも説得もせず、沈黙さえ挟まずに「いいよ」と言えるのはこの組だけだと思っているし、どちらかが先んじていなくなった場合に数日と置かず後を追うのもここだけのような気がする。「もしあなたを失うのなら、もういいや」という心地の想像を、強引に彼等へと当てはめるなら多分この2人にあるそれがちょっとだけ近い。
ただ今の私の中にあるのはそういう、辛うじて物語にできるようなものでさえなくて、もっとこう、緊張感と諦念と自暴自棄に溢れた非情緒極まりないもの。綺麗な言葉は似合わないし風情の欠片もない。きっと母音だけ撒き散らしながら何にも分からず非効率的な方法で死んでいくんだろうな。リアルってこんなにも生き汚いのか……重たいな実に重たい。人って氷の中で眠るように死んでいけたりしないんですか? 花は氷の下決して枯れないように、みたいな感じじゃないんですか? かなしい。
多分これトウコとNの心中とは全然意味が違う